YUME School、全国の校舎スタッフが集う「2026年度 全社総会」を開催
~いかだ作りで始まる1泊2日。AI時代の子どもとの向き合い方を、校舎の垣根を越えて語り合う~
フリースクール「YUME School」を運営する一般社団法人YUME(本部:神奈川県川崎市)は、2026年10月9日(金)〜10日(土)の1泊2日、野島青少年研修センター(神奈川県横浜市)にて「2026年度 全社総会」を開催しました。全国の校舎から集まったスタッフに加え、遠方の校舎からはオンラインでも参加。上半期の振り返りと下半期の目標を共有するとともに、AIとデジタル教育が子どもたちに与える影響について、校舎の垣根を越えて語り合いました。
開催概要
| 日時 | 2026年10月9日(金)〜10日(土) 1泊2日 |
|---|---|
| 会場 | 野島青少年研修センター(神奈川県横浜市金沢区) |
| 参加者 | 全国の校舎の常勤スタッフ・役員 約25名(オンライン参加を含む) |
| 主な内容 | いかだ作り/上半期方針の共有/AIをテーマにしたグループワーク/体験型学習プログラムの報告/各校舎の発表/懇親会/ゲーム・コンセンサスゲーム |
点在する校舎をつなぎ、「共に学ぶ」組織であるために
YUME Schoolは、盛岡から名古屋・尼崎まで全国9拠点で、学校に通いづらさを感じる子どもたち一人ひとりに寄り添う学びの場を運営しています。少人数で運営する校舎も多く、日々の実践はそれぞれの校舎の中で完結しがちです。全社総会は、そうしたスタッフが半年に一度一堂に会し、各校舎で生まれた知恵や工夫を持ち寄り、組織としての方向性をそろえるための場です。
YUMEが掲げるVISIONは「Empower Children」、MISSIONは「共に学び 共に喜び 共に歩む」。子どもたちに「自分はどう生きたいか」を問う前に、まず大人である私たち自身が学び、挑戦し続ける組織でありたい――。そうした思いから、今回は体験とディスカッションを中心としたプログラムで実施しました。
いかだ作りで、校舎の垣根を越えたチームに
初日は、校舎混成のチームに分かれての「いかだ作り」からスタート。限られた材料と時間の中で役割を分担し、完成したいかだで海へ漕ぎ出しました。普段は離れた校舎で働くスタッフ同士が声を掛け合い、一つの目標に向かう体験は、その後のディスカッションの土台となりました。

いかだ作りのあとの集合写真
AIとデジタル教育、子どもたちにとって何が大切か
グループワークでは「AIとデジタル教育が子どもたちに与える影響」をテーマに、個別最適な学びや、質問することへの心理的なハードルが下がるといった良い面と、考える力への影響、情報の鵜呑み、個人情報のリスクといった懸念を含む10項目を、「YUMEの生徒にとって大切だと思う順」に並べ、チームで合意をつくるコンセンサスゲーム形式で議論しました。
正解を決めるのではなく、どこで意見が分かれたのかを共有することが目的です。校舎によって生徒の状況が異なることから「どれだけ多くの生徒に当てはまるか」という視点で考えたチームや、「年齢が低いうちから正しい使い方を学べる土台を整えること」が最も大切だと結論づけたチームなど、それぞれの現場ならではの視点が交わされました。
当法人の職員研修に携わる白井智子氏からは、「AIについて、無論脅威も感じるが、すでに社会の隅々にその影響は広がり、不可逆的に浸透していることは事実。付き合い方を子どもたちと一緒に考え、リテラシーを育てていくしかない時代を我々は生きている。AI活用によって生み出された時間は、子どもたちの学びたい気持ちを引き出し、モティベートすることや、つまづいたときのサポートといった『人にしかできないこと』に使っていきたい」とのコメントがありました。YUMEでは今後、スタッフ向けのAI・教育DX研修を順次実施し、業務の効率化によって子どもたちと向き合う時間を増やす取り組みを進めていきます。


グループワーク・上半期方針共有の様子
北海道での体験型学習プログラムを報告
YUME Schoolの川崎・町田・尼崎の各校舎に通う松陰高等学校の生徒8名が参加した、北海道大樹町「MEMU Open Research Campus」での1週間の体験型学習プログラム(公益財団法人三菱みらい育成財団の助成による、高校生向け3年間の継続プログラム)についても報告がありました。鹿の解体や皮の加工、自然の中での共同生活を通じて命や共生について考え、校舎の異なる生徒同士のつながりも生まれた1週間。参加した8名全員が「来年も参加したい」と回答しています。
「命は余すことなく使われている。猟師さんには感謝しかない」
「自分から話しかけると、意外と怖くなくなる」
(参加生徒のコメント)
各校舎の実践を全社で共有
各校舎からは、上半期の振り返りと下半期の目標が発表されました。
・生徒が自ら行き先や予算を企画してプレゼンする外出学習や、生徒主導の調理実習を重ね、「学校に来る」から「学校に来たい」場所へ(名古屋校)
・LINEでのこまめな情報発信や、生徒の声を取り入れた定期イベント、AIを活用した業務の一本化により、1日の平均登校人数が半年で約2倍に(木更津校)
・学校訪問やInstagram、保護者向けの校舎通信による継続的な発信で、地域の医療・療育機関などからの紹介が広がる(盛岡校)
・福祉事業所での見学・就業体験や、校舎間の連携による行事を通じて、生徒の進路と横のつながりを広げる(川崎校)
他校舎の工夫をその場で自校舎に取り入れようとする声も上がり、点在する校舎の知恵が組織全体の力になる時間となりました。
子どもを守り、スタッフを支える仕組みづくり
「こども性暴力防止法(日本版DBS)」の施行に向けて、YUMEとしての具体的な対応を現在検討しています。詳細は決まり次第、あらためてお知らせします。あわせて、入社直後の新人研修や、相談相手を固定しない柔軟なメンター制度など、全国に点在する少人数の校舎でも、スタッフが一人で抱え込まずに成長できる仕組みづくりを進めています。
2日目:ゲームで深めた対話と信頼
2日目は、スタッフ主導のゲームや、チーム対抗の〇×ゲーム、大縄跳びで体を動かしたあと、砂漠に不時着した設定で生き残るための道具に優先順位をつけるコンセンサスゲームを実施。前日の真剣なテーマとは異なる“ゲーム”の場で、改めて対話と合意形成を体験しました。校舎に関係なく、深い交流が生まれた2日間となりました。


2日目の様子
代表理事コメント
「YUMEの校舎は全国に点在し、それぞれが少人数で子どもたちと向き合っています。だからこそ、全員が顔を合わせて語り合う時間を大切にしています。いかだ作りで生まれたチームの空気のまま、AIという答えのないテーマに向き合えたことは大きな収穫でした。子どもたちに『どう生きたいか』を問うなら、まず私たち大人が学び、挑戦し続ける。その姿勢を、全国のスタッフと確かめ合えた2日間でした。」
一般社団法人YUME 代表理事 赤間 健太
一般社団法人YUMEについて
| 法人名 | 一般社団法人YUME |
|---|---|
| 代表理事 | 赤間 健太・新美 順康 |
| 本部所在地 | 神奈川県川崎市 |
| 展開拠点 | 全国9拠点(盛岡・木更津・町田・大森・川崎・湘南台・尼崎・名古屋・京都) |
| 事業内容 | フリースクール運営/通信制高校運営/放課後等デイサービス運営/教育プログラム開発/教員・支援者研修 |
| 運営スクール | YUME School(フリースクール) |
本リリースに関するお問い合わせ
一般社団法人YUME お問い合わせフォーム:https://yume.support/contact.php